初のにんにく栽培

初心者でもできる?にんにく栽培で5つの失敗から学んだリアル体験記

家庭菜園ビギナーakkiです。
今回の記事では、にんにく栽培に初挑戦した私のリアルな体験をお届けします。

「にんにくって簡単に育てられるんじゃないの?」
そんな軽い気持ちで始めた家庭菜園でしたが、予想以上に奥が深く、次々と壁にぶつかりました。
土作りから収穫まで、思い通りにいかないことの連続。けれど、その分学びや気づきも多く、やっぱり農作物の栽培は面白いなと思えるようになりました。

この記事では、私が実際に経験した5つの失敗と、そこからどう立て直していこうとしたのか具体的に紹介します。
これからにんにくを育ててみようと思っている方や、家庭菜園に興味のある方の参考になれば嬉しいです。

自分の農作業の経験について

自分はもともと4年ほど約20~30人ほどで一斉に栽培管理する体験型農園に参加していました。ほとんど指示されるままに作業するのです。
なので今回のように自ら計画して栽培するのは初めてのことになります。わくわくしますね!そしてにんにく作りは体験農園では栽培されませんでしたので。にんにく栽培は年度をまたぐので当たり前ですが(笑)

時期は2023年9月中旬です。市民農園にて4月から借りています。
にんにくの栽培期間は大体9月中旬~5月末迄ごろを目安にしています。なので4月から9月はやることがなかったので草が旺盛に生えっぱなしになっていました。管理人が良い人で電動草切り機で切ってくれました(汗)

にんにく栽培に挑戦した理由

きっかけは「自分で育てて食べてみたい」

近頃の野菜の高騰や無農薬志向や健康志向の高まりもあり、「自分で食べるものは自分で作ってみたいな」と思う気持ちが以前からありました。
その中で、料理に欠かせないにんにく。

にんにくは炒め物やスープ、漬物など幅広く使えて、冷蔵保存もきく万能野菜。
「こんなに使えるなら、自分で育てたら楽しいし経済的かも!」という好奇心からスタートしました。

そして何よりも黒にんにくの製作ですね!金のない時期に中国産にんにくで低コストで健康を支えてくれたんです。

にんにくは初心者向きと聞いたけど…?

ネットや書籍では「病害虫が少なくて育てやすい」「水やりもあまりいらない」と紹介されていて、初心者にはうってつけの野菜だと感じました。
ところが、実際に手を出してみると「育てやすい=簡単」ではないという現実に直面します。
土の状態、気候、品種選び、栽培のタイミングなど、考えることは意外に多かったです。無農薬で育てることがいかに難しいことだったか…。

失敗その1:畑の場所選びを甘く見た

日当たりだけで選んだ結果…以外にも土の状態は

まず最初の失敗は、「畑の場所選び」。
「日当たりが良い=正解」と思い込み、高台にある方だった畑の場所も実際使ってみると湿度が多い土でした。雨が降るとマルチの下はかなり多湿の状態が続きました。

にんにくを植えた後の秋の長雨。畑が水浸しになり、せっかく植えた球根も多湿でダメにならないか心配でならなかったです。なんせ初めてのにんにく栽培だったので。

土づくり・排水性の大切さを学ぶ

調べていたのですが、にんにくは「排水性の良い土」を好みます。最初は畝の高さも気にせず一般的な感じで作りました。無我夢中でとにかく作業を進めていて、あまり全体的なバランスまで気が回りませんでした。

市民農園で前回の利用者が何を育てていたのか、どれくらいの期間畑が空いていたのか、そこまでは分からないのです。

のちに排水性の良い土作りとして、少しづつ策を取り入れていくことになります。

失敗その2:種にんにくの選び方でつまずく

スーパーのにんにくとかではダメ?

最初は節約のつもりで、スーパーで買った安いにんにくを植えました。
しかし植えて数週間経っても一向に芽が出ない…。
掘り返してみると、一部は腐っていたり、カビが生えていたりと悲惨な状態。

あとで知ったのですが、スーパーのにんにくは薬剤処理されていることもあり、発芽しにくいことが多いとのこと。しかも病気に弱く、土壌を汚染するリスクもあるそうです。

あとはメルカリで買った「種可」として売られている安いにんにくを買いましたね。約600個ほど必要だったので節約にはなりましたが。やはり種苗センターとかで売っている高い種が必要なのでしょうか…その答えはまだ買っていないので分かりません。

スーパーの物でもいけることもあるのでここは良し悪しかと…

失敗その3:植え方を間違えて発芽しない

上下逆に植えた結果、芽が出ない!

せっかく良い種にんにくを手に入れたのに、またしても失敗…。
それは「植える向き」を間違えたことでした。にんにくの一片には「尖っている方(芽が出る)」と「丸い方(根が出る)」があり、向きを逆にすると芽が出にくくなってしまいます。

私は、何となく丸い方が上のような気がして植えてしまい、後になって「これ、逆じゃない?」と気づきました。数個ですが実際、上下を間違えたにんにくは地中で腐っていたり、無理に芽を出そうとして変な方向に伸びていました。

正しい植え付けの方法とは?

にんにくを植える際のポイントは次の3つです。

  • 尖っている方(芽が出る)を上向き

  • 深さは4〜5cm、土を軽くかぶせる程度

  • 株間は15cm前後で風通しを確保する

また、植え付け後すぐに水をたっぷりあげすぎると球根が腐るリスクがあるので、土が適度に湿っていれば水やりは控えめに。

私はこのミスを通じて「最初の基本作業ほど大事だ」と実感しました。

失敗その4:水やりのしすぎで根が腐る

「乾いたら水やり」が裏目に出る

にんにくは乾燥に強いと聞いていたものの、「表面が乾いてきたら水をやらなきゃ」と思い込み、毎朝たっぷりと水をあげていました。

すると、ある日突然、数株が元気なくしおれてきたのです。抜いてみると、根が変色し、ぐずぐずに…。根腐れでした。葉っぱも病気で、葉枯れ病、春腐れと…

どうやら冬場にかけてのにんにくは、むしろ乾燥気味に管理するのが正解のようです。特に雨の多い地域では、自然の雨だけで十分な水分が補給されるとのこと。

土に湿気が多いとか、水やりもどれくらい必要かとか経験しないと実際にはわからないことだらけ。

失敗その5:収穫タイミングが分からない

葉が枯れたら抜いていい?タイミングの目安

収穫時期になると、「いつ抜けばいいの?」問題に直面します。
私は「葉が少し黄色くなってきたからもういいかな?」と思い収穫したのですが…球が小さく、皮も薄くてすぐに傷んでしまいました。

後で知った正しい収穫タイミングの目安は:

  • 葉の7〜8割が黄色〜茶色に変色してきた頃

これを過ぎると今度は裂球や腐敗のリスクがあるので、ちょうど良い見極めが大切です。実は病気になって葉が黄色くなっていたのですが…
なるべく青い葉のまま収穫を遅らせるのが球を大きくさせる秘訣でした。

収穫後の乾燥・保存のやり方

収穫したら、土を軽く落とし、風通しの良い日陰で1〜2週間ほど乾燥させます。
乾燥が不十分だとカビの原因になるので、完全に乾かすことが重要です。

私は収穫後、家の中で干し網に入れて干しました。外で干せる方は、茎を編んでまとめる「ガーリックブレイド」にチャレンジするのもいいですね。見た目も可愛く、保存もラクにできるのでおすすめみたいです。

まとめ:失敗しても育つにんにくの魅力

反省と次回への意気込み

振り返ってみると、失敗の連続でした。
「安物買いの銭失い」「思い込みでやらかす」「過保護で根腐れ」…などなど、反省点は山ほどあります。

でも、そのぶん一つひとつの作業に「次はこうしよう」と改善ポイントが見えてきて、次の栽培が楽しみになりました。
にんにくは手間をかけすぎてもだめ、かけなさすぎてもだめ。程よい距離感が大事な野菜だと感じました。

これから始める人へのアドバイス

これからにんにく栽培を始めたいという方には、ぜひ以下の3つを心に留めていただきたいです。

  • 最初の土づくりと場所選び!

  • 種にんにくはちゃんとしたものを使うべし!

  • 水のやりすぎに注意!冬は放置くらいがちょうどいい

にんにくは失敗してもそれなりに育ってくれます。
だからこそ「次はもっと上手くやりたい」と思わせてくれる、育てがいのある野菜です。

このビギナー家庭菜園者の失敗が誰かの参考になれば幸いです。