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にんにく栽培の土づくり
美味しいにんにくは畑の準備で決まる!
にんにくを育ててみたいけど、何から始めたらいいの?
そんな方にまず知っていただきたいのが、「土づくり」の大切さです。
実は、美味しくてしっかりとしたにんにくを収穫できるかどうかは、植える前の準備でほぼ決まるとも言われています。
この記事では、初心者の私が実際の土づくりをもとに、にんにく栽培に適した土の条件や、植え付け前に行う具体的な土づくりの手順を丁寧に解説していきます。
なぜにんにく栽培で土づくりが大事なの?
にんにくは種を植えてから収穫まで、およそ7〜8か月かかる野菜です。
長期間、同じ場所に根を張って育つため、土壌の性質や養分のバランスが成長に大きく影響します。
また、にんにくは根が浅いため、水はけや通気性の悪い土では根腐れや病気が起きやすくなります。
反対に、土づくりがしっかりできていれば、肥大しやすく、保存にも強い健康的なにんにくが育ちます。
にんにくに適した畑の条件
日当たり・風通しの良さ
にんにくは日光が大好き。1日を通して半日以上日が当たる場所が適しています。
また、風通しの悪い場所では湿気がこもりやすく、病害虫の原因になります。
にんにくの畑は、明るくて風がよく通る場所を選びましょう。
水はけのよい、通気性のある土がベスト
にんにくは乾燥には強い一方で、過湿には弱いという特徴があります。
水が溜まりやすい粘土質の土ではなく、砂壌土や壌土のように水はけの良い土が向いています。
もし粘土質の畑しかない場合は、腐葉土やもみ殻などを混ぜて、排水性・通気性の改善を行います。
にんにく栽培前にやるべき土づくりの手順
1か月前:pH調整に苦土石灰をまく
にんにくが好むのは、pH6.5前後の弱アルカリ性の土です。
畑の土が酸性に傾いていると、根の張りが悪くなったり、病気が出やすくなったりします。
そのため、植え付けの2週間前に苦土石灰(1㎡あたり100g程度)をまいて、よく耕しておきましょう。
蛎殻石灰などの有機石灰は植付けの直前でもいいみたいです。
2週間前:堆肥と元肥で栄養を補給
次に行うのが堆肥と元肥の投入です。
堆肥は完熟タイプを1㎡あたり2kg程度まき、鶏ふんやぼかし肥を追加してもOKです。
これにより、土がふかふかになり、微生物も活性化します。
堆肥や肥料は、植え付けの2週間前までにすき込んでおくと、肥料焼けのリスクを防げます。
植え付け直前:畝立てとマルチで仕上げ
にんにくを植える直前には畝立てとマルチ張りを行います。
畝の高さは15〜20cm程度、幅は60cm前後が理想です。
黒マルチを使うことで、乾燥・雑草・対策ができます。
初心者が陥りやすい土づくりの失敗とコツ
未熟堆肥を使ってしまう
完熟していない堆肥を使うと、ガスが発生したり、根に悪影響を与えることがあります。
匂いがきつかったり、素材の原型が残っているものは避けましょう。
水はけの悪さを放置する
「まあ、なんとかなるでしょ」と思って粘土質のまま植えると、雨のたびに畑が水没します。
腐葉土やもみ殻などを入れて、物理的な改善が必要です。
畝の高さが足りない
特に梅雨や秋雨の時期に水が溜まりやすくなり、根腐れしやすくなります。
高めの畝+マルチでしっかりガードを。
実際の土づくり
ここからは初心者の私が実際に行った初めての土づくりの様子を紹介します。
上記であげたのと実際はかなり違うところがありますw
2023年9月
植付け2週間前
まず、4月から行ってなかった畑の草を刈ってもらう(管理者さんにw)

牛糞堆肥
ここの畑は30㎡です。目安が1㎡に対して2㎏なので少なくとも60キロの堆肥が必要です。おそらく25リットルと書いてあるので㎏と同じだと判断したのでしょう。25リットルの堆肥が2袋しかありません…
検索して25リットルを㎏に換算すると5~8㎏、もしくは10㎏との記載も見られます。
という事は…12袋~8袋、少なくとも6袋は必要というとなります。
足りない…足りなさ過ぎた…。
作物が少し元気なかったのもここにあるかもね。にんにくは肥料食いなんていうからね。
全部撒いてこんな感じ。
植付け1週間前
苦土石灰と化成肥料を撒いたようです。
苦土石灰は2週間前と言ってたけど、時間がなく1週間前での散布。この頃はまだ有機石灰の存在を知りませんでした。
撒いてこんな感じです。目安は3㎏なので、これはなんか目分量っぽいですね。
獣害があるそうなのでネット張りました。この細い支柱、後で強風で折れます。
もっと太くないとだめでした。ケチりました。
植付け当日
マルチを買ってきて張る。少し高い畝がおすすめだが、あまり高くないですね。
でも実際、2回目の栽培では高畝にしたけれどそこまで効果は感じられませんでした。
以上で土づくりは終わりです。
色々と分量が違ってた事が振り返ると見えてきました。とにかく9月の暑い盛りでシャベルでかき混ぜながら耕すのが大変でした。近年気温が高くなってきてるので倒れそうでしたね。
次はこの他に私のような初心者がやりやすい失敗などです。
初心者が陥りやすい土づくりの失敗とコツ
未熟堆肥を使ってしまう
完熟していない堆肥を使うと、ガスが発生したり、根に悪影響を与えることがあります。
匂いがきつかったり、素材の原型が残っているものは避けましょう。
完熟堆肥と書いてあるものを選びましょう。
水はけの悪さを放置する
「まあ、なんとかなるでしょ」と思って粘土質のまま植えると、雨のたびに畑が水没します。
腐葉土やもみ殻、川砂などを入れて、物理的な改善が必要です。
まとめ:おいしいにんにくは土づくりで決まる!
にんにく栽培において、土づくりは最も重要な工程です。
酸度を調整し、栄養を与え、土の排水性と通気性を整えることで、
健康で風味豊かなにんにくが育ちやすくなります。
植え付けは秋(9月下旬~10月上旬)がベスト。温暖化で寒地系などの種は遅く植え付ける人もいるようです。暑さにやられて病気になったりするようです。
是非今回紹介した手順を参考に、準備をしてみてはいかがでしょうか!